Pauline(ポーリーヌ)

2019/07/19 09:13

Saint-Jean-de-Luzからまた20分くらい電車に乗って、Hendaye(アンダイエ)という町へ。ここはほぼスペインとの国境に位置する町です。でもまだフランス側。

ここから、港まで移動して、船でスペイン側へ渡ります。

Hendayeに着いた時はあいにくの雨。バスもこのあと数時間後しかなく、雨足も強まる一方で、仕方なくタクシーで行くことに。

ところがタクシーはなかなか捕まらず、電話してようやくやってきたタクシーはメーターを使おうとせず、なんだか怪しい雰囲気。(メーターが壊れてるの一点張りですが、絶対嘘でしょう。)どうやら、Paulineを騙そうとしているようですが、一悶着の結果、なんとか納得行く値段で行ってもらえるよう話を付けることに成功。ただ、まあ、幾ばくかは騙されたことに変わりはない様子…。フランスには親切な人も多いのですが、こういう悪い運転手がたまにいるのが現実で、悔しいし悲しい。。。皆さまもお気をつけください!!(Hendayeの写真が一枚もなくてごめんなさい。。。)


気を取り直して、港から船に乗ります。

可愛い船がちゃんと来ました。よかった!!

というのも、天候によっては船での国境越えは中止になることもよくあると聞いたからです。事前に必ず確認してから行ってくださいね。

国境越えは拍子抜けするくらい簡単で、パスポートのチェックなんかも一切なし。






着いた先はHondarribia(オンダリビア)。

この名前は、実はバスク語で、フランス語ではFontarrabie(フォンタナビー)、

そしてスペイン語では、Fuenterrabía(フエンテラビーア)と言うそう。

お船の船頭さんが教えてくれました。彼は三つの言葉と英語を器用に操っていました。




着いた時間が午後15時くらいだったのですが、とにかく静か!

町にほとんど人がいません。

というのも、ここはスペイン、この時間はみーんなシエスタをしているから。

もう町が寝ているかのような、不思議な静けさでした。




町の建物が、やっぱりフランスとは違います。

町もお城(今はホテルになっている)を中心に形成されていて、独特の雰囲気でした。

迷子になっても町自体がとっても小さいので、全然大丈夫。

城下町をウロウロするのは楽しかったです。








着いた時は静かすぎて、お店が開いているのか心配しましたが、夜は小さなタパスバーがちょこちょことたくさんあって、もう時間があれば全部試したいくらい。

ホテルの人オススメのタパスバーに行きました。

何を食べても美味しかったー!!!

これは、ハムとセップ茸のコロッケと、トリュフ入りオムレツ、王道の蛸のガリシア風、飲み物はチャコリ(この地方で飲まれる、超微炭酸の白ワイン)。Paulineはチャコリが大好きなんです!

フランスでも少しづつ浸透してきたチャコリ、でもお値段がまだまだ非常に高いのです。その点スペインは、バーが自家製チャコリを持っていたりして、お値段も優しい。アルコールも普通のワインに比べ軽めなのですが、飲みやすいので、飲みすぎに注意してくださいね。





次の日はまた違うタパスバーで、お店の人オススメの40ヶ月熟成されたイベリコ豚の生ハムを食べました。これももうとろける美味しさでした。

やっぱりスペインは食べ物の味と値段のレベルが、フランスよりはるかに高いですね。




Hondarribiaには美術館とか、観光スポットは何にもないけれど、なんだかほっこりできる雰囲気があって、今回の旅の中で一番気に入りました。

これは町を散歩中に出会った、満開の八重咲。

急に日本が恋しくなりました。




これはホテルからの夜景。




海辺には浜辺みたいなところはなかったけれど、海はとても綺麗で、人々がのんびり散歩やジョギングしている様子がのどかでした。

このあたりの国境付近の小さな町には、まだまだステキなところがたくさんありそうで、今度はもっとちゃんと計画を立てて、あらためて巡ってみようと思っています。

奥深いバスク地方。今度は山側にも行ってみようと企んでいます。