Pauline(ポーリーヌ)

2019/02/27 17:21

最近はめっきり春めいてきましたね。

暖かくなると、いつもはバスや電車を使っていた移動も歩くことが多くなりました。

普段は自転車を使うことも多いのですが、愛車は今チューニングに出しているため、そのこともあって、もっぱら歩くことが多くなりました。

歩くと自転車やバスでは見落としていたスポットを見つけたりと、なかなかいいことも多いですよ。


ところでみなさん、タルトタタンはお好きですか?

「タルトタタン」は、フランスのタタン姉妹がお客さんの注文を受けてアップルパイを作ろうとしたところ、パイ生地を忘れたことに気づき、あとでキャラメリゼしたリンゴの上に乗せて仕上げたと、失敗からできたタルトと言われているデザートです。


今日はふとタルトタタンが食べたいなと思い、「La Voiture」さんへ行ってきました。

「La Voiture」は平安神宮の近くにあるお店。学生時代からPaulineはここのタタンが大好きなのです。

うれしいことに、今は歩いて行ける場所になったので、平日の落ち着いている時間帯に、たまにケーキを食べに行きます。

(週末は外に行列ができるほど、大にぎわいです)





いつもは店内でいただくのですが、今回はお持ち帰りにしてみました。

タルトがちょうど収まるボックスがかわいい。しかもちゃんとリンゴのマークが。




リンゴはなんと4時間以上かけて煮込んでいるとか。

キャラメリゼされた表面から、パイ生地に近い底にかけて、リンゴの層がグラデーションになっています。

このリンゴがとっても柔らかく、一口たべると甘酸っぱさがふわっと口の中で広がります。

このタルトのレシピは、先代の店主がフランスで食べた味を再現したオリジナルレシピだそう。

今はお孫さんが受け継いで作っていらっしゃいます。お店には先代の店主の写真も飾ってあります。




お店ではプレーンヨーグルトが添えられてサーブされます。

ヨーグルトの酸味とリンゴの甘さのバランスがちょうどよく、このハーモニーも絶妙です。

でもちょうど家ではヨーグルトを切らしていたので、今日はこのままでいただきました。

フランスでは、バニラアイスクリームやクレームフレッシュ(ゆるめのクリーム)が添えられることが多いですね。


お店のカードもかわいい。




リンゴなので、今日はお皿もリンゴにしてみました。

このデザート皿は私も普段からよく使っているのですが、サイズも使いやすく、食べ終わった後に出てくるリンゴにいつもほっこりします。



お皿の詳細はこちら→


タタン姉妹のことを何気なく調べていたら、なんとフランスではタルトタタンの歴史を書いた本が出版されているんですね。

タイトルは「La Tarte Tatin, Histoire et Légende(タルトタタン、歴史と伝説)」。

フランス中部Sologne(ソローニュ、フランスの地方)の歴史・考古学の専門家Henri Delétang氏によって書かれた本で、紹介文を読むと、タルトタタンの通説を史実から紐解き、タルトタタンの歴史を探るという内容。Sologne(ソローニュ)はタタン姉妹が生まれ、また彼女たちが経営しリンゴのタルトを出していたHôtel Tatinのあった場所でもあります。なんだか面白そう!


この内容はまた次回に紹介しますね。

京都に来られることがありましたら、ぜひ一度このタルトタタンを食べてみてください。おすすめです!


La Voitiure (ラ・ヴァチュール)

京都府京都市左京区聖護院円頓美町47-5