2017/09/19 16:02
Paulineがよく行く、Roscoffの港のほとりのバーにも私たち日本人に馴染み深い美味しいものがあります。
バーのイチオシのおつまみ、地元のソーセージとワカメのタルタル!最初はどうかな??と思ったのですが、このタルタル、田舎パンと塩バターとの相性がぴったりで、とても美味なのです。なんと、ビールにもワカメが使われています。想像しにくいですが、味は、磯の香りがふっとする感じかな。
ブルターニュでは、ワカメや昆布などの海藻類はがたくさん採れるのですが、もともと食す文化がなかったため、畑の肥料に使われたりしていました。でも、あまりにもたくさん採れるため、持て余して浜辺で腐ってしまって、公害にも繋がっていた、厄介者だったそうです。
ところが、近年の日本食ブームで注目が高まり、いろいろと開発が進んでいるそう。パリのbioショップでも、出汁をとるための昆布(その名も、Kombu Breton!)をよく見かけるようになりました。食べ物のみならず、石鹸やパックなどの化粧品の開発も進んでいるとか。
なんだか嬉しいですね。
地ビール。ブルターニュにはたくさんオリジナルのビールがあります。ラベルが素敵なのも楽しいです。
アパートで自炊する時ももっぱら飲むのは地元のビール。青いラベルのワカメのビールと、クールな女の子がトレードマークのPaulineお気に入りのビール。
ラベルに描かれているこのペンギンみたいな鳥は、フランス語でle macareux moineという鳥で、ブルターニュの北部を含む一部でしか見られない、とても珍しい鳥。
白いオコジョの描かれた白ビール。白いオコジョは清廉潔白の象徴として、ブルターニュ公国の紋章にも描かれ、現在も使われているブルターニュの旗のデザインの起源のひとつにもなっています。
スイーツもオススメです。
街のパン屋さんにも、ブルターニュならではのお菓子が並んでいて、どれも美味しいです。
ある日のおやつは、バターがきいてどっしりしているクイニーアマンや、プルーンが入ったファーブルトン、分厚いクッキーみたいなパレ。どれも気取ったところのない素朴な味です。
パリでも、お菓子やビール、瓶詰めの魚スープや缶詰の魚などは、大きなデパートや専門店でブルターニュの特産品を買うことができます。バターもブルターニュ産のものがスーパーマーケットでも買えますね。
実は何度か開催した、大阪でのブロカントのイベントに、ブルターニュ産のバターなどを持って、フランスのアペロを再現したことがあるのです。またいつか、Paulineのイベントをする時にでも、何か持っていけたらいいなぁ。
みなさんにも、ぜひブルターニュの味をぜひ味わっていただきたいです。